入れ歯の定期検診、受けていますか?
皆さんこんにちは。
日出谷歯科医院です。
皆さんは、入れ歯の定期検診を受けていますか?
「入れ歯は人工歯だから、欠けたり不具合が出ない限り定期検診は必要ない」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、それは残念ながら間違いです。
実は入れ歯は、詰め物や被せ物といった固定式の装置以上に、定期検診が重要となっています。
今回はそんな入れ歯の調整が必要な理由についてわかりやすく解説します。
◎入れ歯の変化
入れ歯は、プラスチックや金属で構成された形の定まっている装置ですが、使っていく中で徐々に変化していきます。
最もわかりやすいのが“人工歯の摩耗”。
歯の部分が徐々に削れていくことで、かみ合わせが浅くなるなどの変化が生じます。
さらには粘膜にあたる床(しょう)の部分が熱で変形したり、金属製のバネの部分が曲がったりすることもあります。
そうした気付きにくい変化が“使いにくい入れ歯”の原因となっていくのです。
◎お口の中の変化
歯並びやかみ合わせ、顎の骨の状態なども日々変化していきます。
入れ歯は治療時のお口にピッタリ合わせて作られるものなので、歯周病や加齢などさまざまな理由で歯並びが乱れたり、顎の骨が痩せたりすれば、自ずとフィット感が悪くなります。
入れ歯がズレやすい、噛みづらい、痛いなど、使いにくくなる原因のひとつといえます。
入れ歯やお口の中が変化しているにも関わらず、合わない入れ歯を使い続けると、歯や歯ぐきを傷つけることがあります。
たとえば長年入れ歯を使っている方で「噛むと痛い」といった症状に悩まされているケースがありますが、これは留め具や床のへりの部分が歯ぐきに不快な刺激を与えているからです。
その状態を放置すると、歯ぐきの腫れや出血、口内炎の発症へとつながります。
しかし実際はそうなる前に、入れ歯であまり噛まなくなったり、入れ歯そのものを使わなくなったりする方が多いです。
そうして患者さんのお口の健康において、極めて深刻な悪影響をもたらします。
合わない入れ歯によって噛めない・噛まない状態が続くと、まずお口周りの筋肉が衰えます。
その結果、噛む機能はもちろんのこと、食べ物を飲み込む、言葉をしゃべる、呼吸をする機能まで、低下していってしまうのです。
これを専門的には「口腔機能低下症」といいます。
とくにご高齢の方はQOL(生活の質)の低下に関わり、認知症などの原因にもなりますので、周りのご家族なども十分に注意する必要があります。
このように、入れ歯の定期検診を怠ると、装置の不具合や口内環境の変化に気付けなくなります。
その結果、上述したようなデメリットが生じるのです。
当院であれば、入れ歯の専門家がそろっていますし、いろいろな種類の装置を取り扱っているため、患者さんのニーズに合わせた対応が可能です。
他院で作られた入れ歯でも結構ですので、現在入れ歯をお使いの方は定期的にご来院ください。
どんなにささいなことでも構いませんので、入れ歯に関してお困りであれば、お気軽にご相談ください。
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